セルフエステは、近年美容業界で注目されているビジネスモデルです。
既存のエステサロンとは違い、エステティシャンの人件費がかからないなどのメリットがあり、注目度が高まっています。
今回は、注目度が高いセルフエステというビジネスモデルを成功させるための秘訣などを解説していきます。
ビジネスモデルを作成する際に知っておくべきポイントもご紹介します。
ビジネスモデルを作成する際に知っておくべきポイント
はじめに、ビジネスモデルを作成する際に知っておくべきポイントからみていきましょう。
顧客セグメント
顧客セグメントは、顧客がどのような状況なのか、何を欲しているのかを理解するために必要です。
いわゆるターゲティングがこれに含まれます。
ターゲット層をある程度固定できれば、顧客のイメージがわきやすくなります。
そうすることで、より適切なサービスを提供しやすくなります。
顧客には、潜在顧客や見込み顧客も含まれています。
提供価値
提供価値は、バリュープロモーションとも呼ばれています。
セルフエステを開業することで、どのような価値を与えられるのか客観的に考えてみてください。
顧客のニーズを把握しておくことも、提供価値を定めるためには重要なポイントになります。
チャネル・販路
チャネル・販路は、どのように提供する商品やサービスを届けるのか、広告はどのように打ち出すのかといった点を決めることで見出せます。
ターゲット層となる顧客のイメージを定められれば、最適なチャネルを考えられます。
顧客との関係性
顧客との関係性は、ビジネスを成功させるために必要不可欠な要素です。
セルフエステを含む美容業界の店舗では、リピーターを確保することも重要なポイントになります。
何度も利用したいと思ってもらうには、信頼関係を築かなければいけません。
そのために、他とは違った独自の強みを見出す必要もあると考えられます。
収益について
顧客が得られる利益だけを考えてしまうと、収益を出すことが難しくなります。
それでは、ビジネスとして成り立たなくなってしまうため、提供している施術の価値を認めてもらったり、施術によって対価を得られるような仕組み作りをしたりといった工夫も必要です。
どのように売り出せばいいのか、宣伝はどのようにすればいいのかといった点も、収益の流れを考える中で明確になっていきます。
キーリソース
キーリソースは、事業を行うためのリソースです。
人的なリソースや金銭的なリソースだけではなく、不動産などのシステムリソースも含まれます。
キーアクティビティ
キーアクティビティは、ビジネスを展開するために必要な活動を指します。
客観的に考えることによって、強化すべき部分も見えてきます。
キーパートナー
キーパートナーは、ビジネスを進めるために必要だと考えられるパートナーです。
業務提携先などが含まれるため、俯瞰的に見つめ直す必要があります。
コスト構造
コスト構造は、事業にどのくらいのコストがかかるかを明確にするために必要です。
コストカットを考える際のフレームワークにもなります。
セルフエステを開業して成功させるには?
セルフエステは、注目度が高まっているビジネスの1つです。
続いては、そんなセルフエステのサロンを開業し、成功させるために知っておきたいポイントについてみていきましょう。
経営の方法を決める
セルフエステサロンの場合は、オーナーのみで運営することも可能です。
しかし、1人では負担が大きくなってしまう可能性があります。
事務スタッフなど他の人材を雇うかどうか、開業前に決めておきましょう。
将来を見据えて考えることで、方向性を決めやすくなります。
導入するマシンを決める
セルフエステは、顧客が自分自身で施術を行います。
そのため、使いやすさを重視してエステマシンを選んだ方が良いです。
使いやすさだけではなく、安全に使えるかどうかも重要です。
目的を決めてから選ぶとコンセプトや強みになるだけでなく、長期間使い続けられます。
さらに、ランニングコストや万が一壊れてしまった時のサポートなどについても確認してから、導入するエステマシンを決めた方が安心できます。
これまでの導入実績もあわせて確認しておくのもポイントです。
開業する場所や物件を決める
エステサロンをどこに開業するかも重要なポイントになるので、きちんと吟味してから決めましょう。
顧客のプライバシーを守れるような物件を選ぶことも重要です。
自宅に開いている部屋があるならその部屋を改装して開業することも可能です。
また、マンションの1室を使って開業するというケースもあります。
コンセプトや予算に応じて、開業場所や物件を決めるようにしましょう。
資金を調達する
資金がなければ、エステサロンを開業することはできません。
開業を検討しているなら、それを目標に開業資金を貯めておくと良いです。
条件をクリアすれば、国の助成金を受けられる場合もあります。
どのような助成金があるか、条件はどのようになっているのかといった点を確認し、該当するものがあれば申し込んでみてください。
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顧客を一番に考えたサービスを提供する
顧客はいったい何を求めてセルフエステサロンに足を運ぼうと考えたのか、理想に近づけるためには何を用意すべきなのかといった点について、開業前に考えておく必要があります。
セルフエステの需要は高まっていますが、適切なカウンセリングができなかったり、オーナーの知識がなかったりすると、「思っていたサロンと違った」となってしまう可能性があります。
それでは、顧客を一番に考えたサービスが提供できていないだけでなく、リピーターになる可能性も低いでしょう。
そうなることを防ぐためにも、価格以上の価値が感じられるようなサービスを提供する必要があります。
あなただからこそ提供できるサービス
オーナーであるあなただからこそ提供できるサービスかどうかも、重要なポイントになるでしょう。
セルフエステであっても、顧客とのコミュニケーションは必要になります。
コミュニケーションの中で、オーナーの思いや言葉を伝え、それを行動に移すことができれば、魅力的なエステサロンだと感じてもらえます。
エステ事業の新しいビジネスモデル・セルフエステを開業するメリット
セルフエステは、エステ事業の新しいビジネスモデルです。
長期的に安定したビジネスを実現できる
セルフエステは、サブスクリプションなので売上計画を立てやすくなっています。
従来型のエステサロンは、顧客が来ないと売上が上がりませんでした。
しかしセルフエステの場合は、定額制のサブスクリプションを採用しているため、安定した売上を長期的に維持できます。
また、オールキャッシュレスでの経営も可能です。
予約なしで自由に来店できるというスタイルを採用すれば、顧客にとってのメリットも大きくなります。
安定感のあるビジネスを実現したいなら、セルフエステはとても魅力的でしょう。
エステの技術がなくても問題ない
従来型のエステサロンは、エステティシャンに技術指導をしなければいけませんでした。
また、技術指導には大きな労力が必要になるケースも多くありました。
しかしセルフエステの場合は、顧客が自分自身でエステマシンを使って施術するため、専門的な技術を持つエステティシャンが在籍していなくても問題ありません。
受付関連の業務も半自動化されているため、リソースもそこまで必要ないという点もメリットです。
人件費を削減できる
エステティシャンを雇わなくても問題ないため、人件費を削減できるというメリットも生まれます。
従来型だと平均で4名以上必要ですが、セルフエステは1.5名で稼働できます。
これも、人件費削減を実現できる要素の1つです。
セルフエステは、エステ業界で注目度が高まっているサロン形態です。
今の時代に合ったサービスができるという点が注目度を高めているのでしょう。
そんなセルフエステで成功するためには、ビジネスモデルを作成する際に知っておくべきポイントや成功させるために知っておきたいポイント、セルフエステを開業するメリットを把握しておく必要があります。
これから、セルフエステを開業しようと考えているなら、今回紹介したポイントを念頭においたうえで、準備を進めてみてください。
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