トレンドの変動が激しいエステ業界において、ここ数年で高い注目を集めている「セルフエステ」に目を付け、サロンを開業している方が増えています。
従来のエステサロンとは特徴もシステムも異なるため、スタイルに合わせたサービスを提供しなければいけません。
今回は、安定した売り上げを目指すために、エステサロンを開業する上で押さえておくべきポイントや、ビジネスモデルについてご紹介します。
セルフエステサロンの需要
いつまでもハリのある肌を保つためには、日頃のスキンケアが欠かせません。
しかし、道具を使わないスキンケアには限度があるため、それ以上のクオリティを発揮できていない可能性があります。
そんな時、多くの女性が足を運ぶのがエステサロンです。
エステサロンには、普段使えないような業務用のマシンが充実しているので、より質の高い手入れができます。
高性能なマシンや施術によって、素晴らしい効果を得られるエステサロンですが、一方で施術料金が高いという問題点もあります。
このような金銭的な問題を解決したのが、セルフエステです。
一体なぜ、ここ数年でセルフエステの需要がこんなにも高まっているのでしょうか?
その理由は、開業するにあたって得られるメリットにありました。
従来のエステサロンを開業するには、専門的な知識やスキルが豊富なエステティシャンを何人か確保しなければいけないため、思い立ってもすぐに開業できるわけではありません。
年々、人手不足が深刻化しているエステ業界では、現場で働くスタッフを複数人確保することが難しくなっています。
そんな中で、顧客自身が専用のエステマシンを扱って施術を行うセルフエステは、課題となっている人手不足を解決し、更なるメリットを生み出しています。
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また、セルフエステを魅力的に感じているのはサロン側だけではありません。
自分自身で施術をしたいという女性は多くいるため、顧客からの需要も高まっています。
店舗と顧客、双方からセルフエステが求められてるんですね。
開業する上での問題点は、需要が高まっているからと言って、ただサービスを提供すればいいというわけではありません。
では、成功するためにはどのようなビジネスモデルを設定すればいいのでしょうか?
そもそもビジネスモデルとは?
様々な業界から注目を集めているビジネスモデルとは、一体どのようなものなのでしょうか?
実際に活用できるように、仕組みを理解しましょう。
多くの企業がビジネスモデルの構築に力を注いでおり、日々模索しています。
これを構築することによって、その事業への関心が深まったり、問題点を見つけやすくなったりします。
理解を深めることによって、そのものの良さが分かるように、事業も特徴や強み・弱み、競合企業との差別化など、様々な視点で分析して理解することが重要です。
ビジネスモデルを構築する段階において、改善しなければいけない問題点が見つけやすくなるというメリットがあります。
ここでは、ビジネスモデルを構築する上で欠かせない4つの要素についてご紹介します。
① Who(顧客)
企業にとって、ターゲットとなる顧客がどのような人々なのかということを明確にしなければいけません。
年齢や性別、職業などの属性や、顧客が抱えている不満、月の出費額など、ニーズの方向性を把握するために調べましょう。
また、既存だけではなく、潜在的な顧客についても想定しておくと良いでしょう。
② What(提供価値)
顧客に対してどのような価値を提供していくのか、というのがWhatです。
実際に価値を提供される側になって考え、サービスや商品に対価を支払う意味があるのかどうかを判断しましょう。
そのものに価値がなければもちろん、お金を出す必要もありませんし、関心を寄せることもありません。
また、従来の価値に不満を抱いている顧客には、新しい価値を提案することが求められます。
③ How(プロセス)
サービスや商品を提供するまでのプロセスも、明確にしておく必要があります。
エステサロンであれば、マシンを導入するための方法や集客方法、提供方法など、より具体的に設定しておくと、目標を掲げやすくなるでしょう。
④ Why(収益構造)
どんなに質の高いサービスや商品を提供していても、そこに利益が生まれなければ経営は成り立ちません。
プロセスで発生する収益を踏まえた上で、いくらくらいの利益が必要なのか考えます。
注目されているサブスクリプション
ここ数年で美容業界に新たなビジネスモデルが広まりつつあります。
それは、エステ業界にも浸透してきており、経営方法に大きな変化を感じられます。
今回ご紹介しているセルフエステも、サブスクリプションの一種です。
定められた月額料金を支払うことによって、エステサロン内にあるマシンや施術部屋を利用できるようになっています。
では、エステサロンにサブスクリプションを導入することには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
売り上げが安定する
従来は、利用する回数やメニューが、売り上げに直結していました。
そのため、利用者がいない限り収益はゼロです。
しかし、定額制であれば顧客は利用するために、毎月決まった料金を支払うため、売り上げが安定します。
売り上げの目安も分かりやすくなるので、目標も設定しやすいです。
リピーターを獲得できる
経営を安定させるためには、リピーターを獲得することが必須です。
また、一人ひとりの来店頻度を上げることも非常に重要です。
稼働率アップが期待できる
従来のサロンは、プロのエステティシャンが施術を行うため、来店には必ず予約が必要でした。
しかし、どうしても混み合ってしまう時間や曜日があるため、予約が取れずに諦めてしまうといったことも少なくありません。
このような課題を踏まえてサブスクリプションを導入すると、予約が空きやすい時間や曜日の稼働率をアップできます。
好きな時に利用できるセルフエステであれば、隙間時間を活用して来店できるでしょう。
これにより、予約が空きやすい時間帯や曜日をなくすことができ、稼働率がグッと上がります。
新たなビジネスモデルを導入する上での注意点
経営に関する効果を得られるサブスクリプションですが、導入する上で注意しなければいけない点があります。
ただ新たなビジネスモデルを取り入れれば良いというわけではありません。
場合によっては、十分な集客ができなかったり、売り上げが不安定になったりする恐れがあるので注意しましょう。
飽きないようなサービス
「またあのサロンに行きたい」と感じてもらうには、飽きられないようにサービスや商品に変化を与える必要があります。
いつまで経っても導入されているエステマシンが変わらない場合、顧客は次第に利用したいと思わなくなってしまいます。
特に、エステ業界は常に新しいマシンや、トレンドのマシンを取り入れることが大切なので、変化を大事にしましょう。
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オプションも強化する
サブスクリプションは定額制なので、ある程度顧客を獲得すると、売り上げが安定します。
これはメリットとしても挙げられますが、もし顧客が減ってしまった場合、売り上げを上げることはできません。
そのため、オプションである物販で利益を出すことが大切になってきます。
積極的に物販販売を行うことによって、より安定した経営を実現できるでしょう。
同じ業界で働く競合との差別化を図りながら、満足してもらえるサービスを提供しましょう。
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